現在のアプリ売り上げ向上施策としては、期間限定FREEもしくは値下げ、というのが一般的のようです。
しかし、この行為はちょっと疑問な点があります。自身でその値段に値するものを提供していなかったのか?という感じがしますね。
たしかにユーザとしては飛びつくのかもしれませんが、それはそもそも価値を認めてくれていなかった方で、その方をユーザにすることが、市場として健全であるか、という点が疑問です。価値の多様性から、低い評価の方をユーザとする、ということであればまだいいですが、無料にするって、なんの意味があるのでしょう。何の価値も認めていなかった人に配るのでしょうか。
また、一定期間の値下げも疑問です。既存の支払っていただいたユーザには何て説明するんでしょう。そんな行為を見ていたユーザは、「どうせまた値下げするんだから、当初価格で購入するのはばからしい」とならないでしょうか。
普通に考えるのであれば、市場の動向や普及度合いから、その商品「そのものの価値」が低下したと見なして、恒久的に値下げするならまだ判ります。その際は既存ユーザに対する配慮して、支払った価値に値するだけの機能の向上を保証しなくてはいけないのではないでしょうか。
また、一定の機能を付加したならば、市場の動向によりますが、機能に見合った価値、つまり価格をあげる、という行為が必要である、それが健全な市場である、とそう思うのです。冷静に自身の商品の価値を評価する、という行為が不可欠であり、また、特に自身の商品の価値を認めないユーザへ媚びることは不要だと思っています。
ということで、巻き紙電卓については、初期の機能からユーザのニーズを組み込み、購入したユーザの価値に見合った機能性を持たせたということで、初期のバージョンは既に価値を失ったと評価し、現在のバージョンのプロモーション(価値を広く認めてもらうための行為。決してプレゼンスとか、いい加減な言葉ではありません)の役割を担ってもらいます。
これは、「巻き紙電卓Lite」という名称で、無料の新着として漂っている間が勝負かもしれません。それ自身価値がないものですから。
既存ユーザにたいしては、ユーザの要望を組み込みバージョンアップを果たしたこと、そしてアーリーアダプターへの敬意として、新たな価値へ無償で招待することを宣言します。アーリーアダプターにとっては、新たな価値を得ることこそが、行為の原動力ですから。それによりアーリーアダプターが核となり、新たな価値をプロモートしてくれるでしょう。
次に、新たな価値(ここでは「通信電卓」という新たな概念)については、これまでとは異なる価値を付加します。つまり値上げです。現在115円の価格を231円に値上げします。どこにもない「価値」ですから(実際は若干あるようですが・・)、当然今より価値をあげるべきです。躊躇せず。
115円の価格帯については、現在のバージョンをあたらに置くことも考えられますが、バージョンアップ料金を設定できない(設定するとしたら自身の課金システム構築が必要)現状では難しいですね。知らずに購入したユーザを裏切ることになります。ということで中間価格帯の商品は設けません。
値下げを期待していたユーザは、反対の値上げになったということから自身の価値観を反省し、新たな価値に値段を払うという、健全な市場のエージェントに変わるでしょう。それにより、価値の最大化と経済の健全化が図れるわけです。というか全体がそう変わらないと、市場が疲弊し、価値の高い商品など、いっこうに出てこなくなるはずです。全体がそうなるのはむずかしいですね。
といってもですね。そんなに巻き紙を注目してくれている人はいませんよ。あくまで理論です。でも実践します。
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