MapKitは3つの座標系をサポートする。
1. 地図座標(球状表現の緯度/経度)
座標 CLLocationCoordinate2D (緯度と経度)
領域 MKCoordinateSpan 及び MKCoordinate Region
2. 地図点(メルカトル図法のX、Y)
地図点 MKMapPoint
領域 MKMapSize, MKMapRect
3. 点(UIView)
カスタムコンテンツの描画前に点にマッピングされる必要がある。
点:CGPoint
領域:CGSize, CGRect
座標系の変換
地図座標
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点
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convertCoordinate: toPointToView: (MKMapView)
convertRegion: toRectToView: (MKMapView) |
地図座標
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地図点
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MKMapPointForCoordinate
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地図点
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地図座標
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MKCoordinateForMapPoint
MKCoordinateRegionForMapRect
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地図点
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点
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pointForMapPoint: (MKOverlayView)
rectForMapRect: (MKOverlayView) |
点
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地図座標
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convertPoint: toCoordinateFromView: (MKMapView)
convertRect: toRegionFromView: (MKMapView) |
点
|
地図点
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mapPointForPoint: (MKOverlayView)
mapRectForRect: (MKOverlayView) |
MKMapView.regionの構造体であるMKCoordinateRegionのスパン(span)は矩形の幅と高さの値 に似ているが、地図座標で指定されるため、単位は度、分、秒となる。
緯度1度は約111キロメートルに相当するが、経度の長さは緯度によって変わる。赤道では、経度1度は約111キロメートルに相当するが、極ではゼロになる。スパンをメートル単位で指定したい場合は、 MKCoordinateRegionMakeWithDistanceを使用して、度数ではなくメートル値で領域データ構造体 を作成する。
位置を変更するには、centerCoordinateプロパティを設定するか、[mapView setCenterCoordinate:centerCoordinate animated:YES];等で指定する。
領域割り当てる場合は、regionプロパティを設定するか、[mapView setRegion:region animated:YES];等で指定する。
// 縮小する
MKCoordinateRegion theRegion = myMapView.region;
theRegion.span.longitudeDelta *= 2.0;
theRegion.span.latitudeDelta *= 2.0;
[myMapView setRegion:theRegion animated:YES];
地図上でのユーザの現在位置表示:
mapView.showUserLocation = YES;
MKUserLocation注釈オブジェクトが地図に追加されると、カスタム注釈が追加されたときと同様
にデリゲートによってそのことが報告されます。カスタム注釈ビューをユーザの位置に関連付けた
い場合は、デリゲートオブジェクトのmapView:viewForAnnotation:メソッドからそのビューを返
す必要があります。デフォルトの注釈ビューを使用する場合は、このメソッドからはnilを返す必
要があります。
地図に対するユーザの対話操作への応答:MKMapViewDelegateプロトコルに準拠したオブジェクトで次の種 類のイベントに応答する。
■ 地図の可視領域の変更
■ ネットワークからの地図タイルの読み込み
■ ユーザの位置の変更
■ 注釈とオーバーレイに関連する変更
地図の注釈:
地図に固定のコンテンツを追加して地図と一緒にスクロールさせたい場合は、注
釈とオーバーレイを作成しなければなりません。
地図に注釈を表示するには、アプリケーションは2つのオブジェクトを指定する必要があります。
- MKAnnotationプロトコルに準拠し、注釈のデータを管理するオブジェクト(注釈オブジェク ト)。
- 地図の表面に注釈の可視表現を描画する(MKAnnotationViewクラスから派生した)ビュー(注 釈ビュー)。
注釈ビューを提供するにはMap Viewデリゲートオブジェクトを使用します。
1. 注釈オブジェクトの定義
MKPointAnnotationクラス(タイトル、サブタイトル)またはMKAnnotationプロトコルに準拠したカスタムオブジェクト
2. 注釈ビューの定義
静止画像の場合、MKAnnotationViewクラスのimageプロパティに画像を割り当てる。
ピンの場合、MKPinAnnotationViewクラスを使用する。
それ意外の場合、MKAnnotationViewクラスをサブクラス化する。
3. MapViewデリゲートにmapView:viewForAnnotation:メソッドを実装する。
既存の注釈ビューをキューから取り出し、なければ新規の注釈ビューを作成する。
4. addAnnotation: またはaddAnnotationsでMapViewに注釈オブジェクトを追加する。
間引いた注釈の追加、または追加した注釈の間引きはディベロッパ自身が対応しなくてはならない。
静止画像の実装例:
MKAnnotationView* aView = [[[MKAnnotationView alloc] initWithAnnotation:annotation
reuseIdentifier:@"MyCustomAnnotation"] autorelease];
aView.image = [UIImage imageNamed:@"myimage.png"];
aView.centerOffset = CGPointMake(10, -20);
標準的な注釈ビューは、デリゲートのmapView:viewForAnnotation:メソッドで作成します。
注釈ビューが必要になると、Map ViewはそのデリゲートオブジェクトのmapView:viewForAnnotation: メソッドを呼び出します。 nilを返す場合、ピン注釈ビューが使用される。ピン注釈ビュー以外を使用する場合、使用するビューをそこで作成する。
AnnotationはTableViewと同じく、キューに入れて表示させることもできる。
(地図の倍率が変わらない場合、該当する)
- (MKAnnotationView *)mapView:(MKMapView *)mapView
// これがユーザの位置の場合は、単にnilを返す
if ([annotation isKindOfClass:[MKUserLocation class]])
return nil;
// カスタム注釈を処理する
viewForAnnotation:(id <MKAnnotation>)annotation
{// これがユーザの位置の場合は、単にnilを返す
if ([annotation isKindOfClass:[MKUserLocation class]])
return nil;
// カスタム注釈を処理する
if ([annotation isKindOfClass:[MyCustomAnnotation class]])
{
// まず、既存のピン注釈ビューをキューから取り出すことを試みる
MKPinAnnotationView* pinView = (MKPinAnnotationView*)[mapView
dequeueReusableAnnotationViewWithIdentifier:@"CustomPinAnnotationView"];
// 既存のピン注釈ビューが利用できない場合は、新しいビューを作成する
pinView = [[[MKPinAnnotationView alloc] initWithAnnotation:annotation reuseIdentifier:@"CustomPinAnnotation"]
UIButton* rightButton = [UIButton buttonWithType: UIButtonTypeDetailDisclosure];
}
{
// まず、既存のピン注釈ビューをキューから取り出すことを試みる
MKPinAnnotationView* pinView = (MKPinAnnotationView*)[mapView
dequeueReusableAnnotationViewWithIdentifier:@"CustomPinAnnotationView"];
if (!pinView)
{// 既存のピン注釈ビューが利用できない場合は、新しいビューを作成する
pinView = [[[MKPinAnnotationView alloc] initWithAnnotation:annotation reuseIdentifier:@"CustomPinAnnotation"]
autorelease];
pinView.pinColor = MKPinAnnotationColorRed;
pinView.animatesDrop = YES;
pinView.canShowCallout = YES;
// 詳細ディスクロージャボタンを吹き出しに追加する UIButton* rightButton = [UIButton buttonWithType: UIButtonTypeDetailDisclosure];
[rightButton addTarget:self action:@selector(myShowDetailsMethod:)
forControlEvents:UIControlEventTouchUpInside];
pinView.rightCalloutAccessoryView = rightButton;
}
else
pinView.annotation = annotation;
return pinView;
}
return nil; }
注釈オブジェクトの間引き:
mapView:regionWillChangeAnimated:メソッドと mapView:regionDidChangeAnimated:メソッドを実装して、地図の拡大縮小レベルの変更を検出する。
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